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メコン圏の写真集・旅紀行・エッセイ 第34回「ミャンマー 失われるアジアのふるさと」(乃南アサ 著、写真 坂齊 清)
- 2025/10/20
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- 2007年ミャンマー反政府デモ, 乃南アサ, 長井健司
メコン圏の写真集・旅紀行・エッセイ 第34回「ミャンマー 失われるアジアのふるさと」(乃南アサ 著、写真 坂齊 清)
「ミャンマー 失われるアジアのふるさと」(乃南アサ 著、写真 坂齊 清、文藝春秋、2008年6月発行)
<著者略歴> 乃南(のなみ)アサ <発行掲載時、本書著者略歴より>
1960年、東京生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、1988年「幸福な朝食」が第1回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー。1996年「凍える牙」で第115回直木賞受賞。主な作品に「花散る頃の殺人」「鎖」「涙」「未練」「あなた」「晩鐘」「風の墓碑銘(エピタフ)」「いつか陽のあたる場所で」など。
本書は、1988年「幸福な朝食」が第1回日本推理サスペンス大賞で優秀作に選ばれデビュー、1996年「凍える牙」で直木賞受賞し、以降も、推理小説、サスペンス、大河小説、エッセイなど多彩な分野で数多くの著作のあるの人気作家・乃南アサ 氏によるミャンマー旅紀行エッセイ。乃美アサ 氏は、「美麗島紀行」(2015年11月、集英社)、「美麗島プリズム紀行 きらめく台湾」(2020年11月、集英社)の台湾紀行エッセイから、台湾を舞台とした小説「六月の雪」(2018年5月、文藝春秋)、さらには台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫の協力のビジュアル歴史クロニクル「ビジュアル年表 台湾統治五十年」(2016年6月、講談社)も刊行されるほど、台湾を隈なく旅し台湾愛が非常に強い作家としても知られる。台湾については、1911年の東日本大震災で多額の義援金を送ってくれた台湾に関心が生まれ、2013年から台湾を隈なく旅されているが、乃美アサ 氏によるミャンマー旅紀行の本書発行は、2008年6月で台湾に通い出す以前。2008年5月に書かれた本書の「まえがき」では、2007年ミャンマー反政府デモや、2007年9月27日に日本人ジャーナリストの長井健司さんが国軍兵士により射殺されたことにも多少触れているが、著者がミャンマー訪問したのは、2007年ミャンマー反政府デモが起こる前の2005年と2006年。1度目は雑誌の取材で、予定していた他の国に行けなくなり、急遽、代わりの取材地として候補にミャンマーが挙がったくらいだったが、その時の感動が忘れられず、また駆け足取材で不完全燃焼に旅に終わり、翌2006年に、できる限り急がずに、たくさん感じ、たくさん考えられる旅にしようと、ミャンマーを再訪。その時の旅紀行が本書のベースとなっている。
4部構成。エリアは中部エリア。文体、文章の調子。美しい写真もたくさん掲載。見開き、ページ大、迫力ある。写真集としても
「たそがれ・かわたれ」インレー湖にほぼ近いパオ
目次
まえがき
たそがれ・かわたれ
ケの日ハレの日
女・少女
働く人々と考える僧たち