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「祈りの環~ミャンマー」(後藤修身さん)②「托鉢」
「祈りの環~ミャンマー」(後藤修身さん)第2回「托鉢」
朝は紅い僧衣をまとった僧侶の姿と共にやってくる。
まだ日の昇る前、足早の僧侶の一団と出会った。托鉢に向かう素足の一団だった。僧衣の擦れる音か足音か、サッサッサとかすかな音をたてていた。家々では托鉢僧のために毎朝余分にごはんを炊く。僧侶たちは音もなく家の前にやってきて、何も言わずに去っていく。家のものも無言で食べ物を差し出す。
それらを見ていて、なぜか気持ち良さを感じた。そこには、「あげる」「もらう」といった感情は介在していなかった。あるのは静な時と祈りであった。
(写真・文: 後藤修身さん) 2000年8月号掲載
![](http://mekong.onamaeweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/gt646519.jpg)
毎朝来る僧侶は決まっている。ヤンゴンにて
![](http://mekong.onamaeweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/gt642428.jpg)
漆でできた托鉢用の鉢。
チャウメにて
![](http://mekong.onamaeweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/gt644725.jpg)
ようやく空が明るくなり始めた頃、少年僧の一団と出会った。チャバタウンにて
![](http://mekong.onamaeweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/gt640914.jpg)
昼食時、托鉢で得た食べ物を手に、食堂に向かう。
アマラプラ、マハーガンダーヨン寺院にて
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尼僧の托鉢の場合、炊飯したご飯ではなく、米を渡す
![](http://mekong.onamaeweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/b05gt642509.jpg)
参道で出会った少年僧。まっすぐ前を見つめていた。
チャウメにて
![](http://mekong.onamaeweb.jp/wp-content/uploads/2022/06/gt646420.jpg)
曇ったレンズに紅い僧衣がにじんだ