「ノロドム・シアヌーク殿下の3回目の訪日」(1955年12月4日~10日)
関連テーマ・ワード情報(歴史・国際関係、カンボジア) 2023年2月掲載
(前回2度目の来日は、1953年4月で、カンボジアの完全独立の必要を国際世論に訴え各国を歴訪した時)
■カンボジア首相ノロドム・シアヌーク殿下は、随員一行と共に、双発DC3王室専用飛行機で、1955年12月4日午後0時10分、東京へ行く途中、給油のため岩国空港に到着。空港には小沢山口県知事、土肥岩国市長、渡辺外務相事務官、プリモ米海軍岩国航空基地司令官ら多数が出迎えた。その後、岩国駅前錦水軒ホテルで山口県知事、岩国市長招待の昼食会に出席。
■1955年12月4日午後2時25分東京・羽田へ向かって岩国空港を発つ。3台の専用機に分乗して12月4日午後5時50分、羽田に到着。
■宿舎の迎賓館に入り、12月4日夜、東京工業クラブで開かれた経団連、日本・カンボジア友好会主催の歓迎レセプション
■1955年12月5日、皇居を訪れ、宮内庁玄関で記帳。
▼1955年12月5日午前10時55分、東京永田町の首相官邸に鳩山首相を訪問。
▼1955年12月5日夜、東京・三田の三井クラブで鳩山首相招待の夕食会
▼1955年12月6日正午、天皇、皇后両陛下は、ノロドム・シアヌーク殿下と王妹ラシミ・ソバン殿下を昼食会に招待。皇太子、秩父宮妃殿下、鳩山首相夫妻、重光外相らも同席。
▼1955年12月6日、国会を訪問。衆議院本会議でカンボジア王国に対する感謝決議案が上程、可決される。
▼1955年12月7日午前10時、東京都庁に安井知事を訪問。終戦後の東京都の復興ぶりを賛えた後、恵まれない人のため行われている歳末助け合い運動の資金の一部にもと、30万円を贈った。これに対し安井知事は、ノロドム・シアヌーク殿下に対し外国人として8番目の特別名誉都民の称号を贈った。
▼1955年12月7日夜、重光外相主催の東京・永田町の首相官邸での歓迎カクテルパーティー
▼1955年12月8日、午前11時すぎ、箱根に向かう途中、神奈川県横浜市鶴見区曹洞宗大本山総持寺で行われた釈尊成道会に参拝。(この日は釈迦が悟りを開いた仏教国での重要祝日)
▼1955年12月9日夜、東京・千代田区東京会館で、シアヌーク殿下主催のレセプション。皇太子が秩父宮妃、高松宮、同妃と共に出席