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旅行記「メコンを漂う 」第1編 雲南省迪慶藏族自治州 編(雨崩村・徳欽・香格里拉)」(和 さん) 第3回 メコンが細い!
- 2024/9/20
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旅行記「メコンを漂う 」(和 さん)
第1編 雲南省西北部・迪慶藏族(デチェン・チベット族)自治州 編 (雨崩村・徳欽・香格里拉)(2017年9月、9日間の旅)第3回 メコンが細い!
ペンネーム:和
1996年に初めて長期旅行をして世界と出会い、訪問国は70ヶ国を越えました。 メコン川との出会いは1996年1月。タイからカンボジアに向かうフライトから見た、カンボジアの大地を蛇行しながら流れる大河に目を奪われました。メコンのほとりに立ったのはその1年後のタイ。メコンの向こうはラオスです。 ナイル川のように壮大な歴史を湛えるわけでもなく、ガンジス川のように聖地でもなく、タイの田舎の街を流れるメコンにその時はさほど心を動かされませんでした。でも、東南アジアを旅するとしばしば目にするメコンにいつのころからか親しみと安らぎを感じるように。それから何度となくメコンのほとりの街を訪れ、あるとき気づきました。国や民族を越えて、人々の日常の中を人々の生活を支えながら、ただ当たり前に流れるメコンに私は惹かれていると。メコンと共にある日常を垣間見る。そんなメコンを漂う旅をご紹介します。福井県鯖江市在住。
日本から雨崩村(雲南省迪慶藏族自治州徳欽県)までの往復行路
旅のルート(往路):
上海浦東空港で入国 (リムジンバス)→ 上海虹橋空港 (空路)→ 昆明空港(シャトルバス)→昆明駅 (鉄道:夜行列車・列車泊)→ 麗江 駅 (市バス)→ 麗江バスターミナル (長距離バス) → 香格里拉 着(宿泊)→香格里拉の郊外観光→香格里拉(宿泊)→香格里拉バスターミナル(バス)→ 徳欽バスターミナル(ミニバス)→ 飛来寺(ユースホステル宿泊)(ミニバス)→ 西当村 (徒歩)→ 雨崩村(簡易宿宿泊)
旅のルート(帰路):
雨崩村(徒歩)→西当村(帰路で出会った中国人の自家用車)→飛来寺地区(宿泊)(ミニバス)→徳欽(バス)→香格里拉(宿泊)(宿による送迎)→香格里拉空港(空路)→昆明空港(空路)→上海空港(上海宿泊)(地下鉄)→上海浦東空港
それはそれは眺めの良いハイウェイをバスでひた走り、徳欽へ。ずーっと雄大な景色で、時々山肌に仏画が見えたりするのですが、走るバスの窓越しな上に私が撮るのがへたくそで、その雄大さを写真でお伝え出来なくて残念です。
(写真下:香格里拉のバスターミナルにて)
(写真下:香格里拉のバスターミナルにて)
途中、真新しい休憩所で1度トイレ休憩があるのですが、そのトイレが新しいにもかかわらず仕切りの全くない溝式。定期的に滝のような水がジャーっと流れるあれです。小さな窓にはガラスが入っていません(冬はかなり寒いでしょうに…)。そして紙の1枚もくれないのに1元も取られます。これまでの超スムーズな移動といい、きらびやかな香格里拉の街といい、中国も変わったな~、と思っていたところに不意打ちをくらいました。
さて徳欽バスターミナルに到着したら、飛来寺地区行きのミニバスに乗り換え。香格里拉からのバスに接続するように待っててくれるのでスムーズです。飛来寺地区に予定通りに到着し、予約してあったとっても気になっていたユースホステル覚色滇郷国際青年旅舎にチェックイン。
(写真下:手前の庭付き2階建てが覚色滇郷国際青年旅舎。すっかりビルに囲まれています。開発の波に負けないで~。)
翌日のトレッキングの情報収集やほかの旅行者との交流には、やっぱりこういう安宿が最適。チェックインの際にレセプションで1人で雨崩村に行く旨を伝えておいたら、1人で雨崩村に向かうという中国人女性を紹介してくれました(全然会話できなかったけど)。
暗くなるまでにまだ少し時間があったので、飛来寺エリアを散歩。高山病の薬が効いているので急な斜面だって登れます。飛来寺にも行ってきました。
(写真下:飛来寺)
(写真下:改装(?)中の建物。一筆一筆、手で彩色していました。)
(写真下:ホテルが立ち並ぶ丘の上にある仏塔(?)。人っ子一人いませんでした。さっさと退散。)
翌朝、予約してあったミニバスで西当に向かいます。
(写真下:チベット自治区まで85キロ!)
(写真下:料金所)
(写真下)くねくねと谷を下り、入域料の料金所でメコン川と再会(もっと下流でしか会ったことなかったけど)!細い!!!
(写真下):道は新しそうなんですけど、自然は容赦ないですね。未舗装路を進みました。
東南アジアでは橋を架けることが困難なくらい幅があるのに、ここでは想像していたよりずっと細い。でも、水の色はやっぱり透明ではなくて、茶褐色。チベットから流れてきた茶褐色の水は、何日も何日もかけて、中国からミャンマー、タイ、ラオスの国境を流れ、カンボジアを抜けてベトナムのメコンデルタで海と出会うのですね。ここから川沿いに下って、メコンとともにある暮らしを見てみたかったけど、今回の旅行では時間がなくて断念。代わりに、まだ車の存在しない雨崩村に向かいました。