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- 「CAMBO.DEAR (親愛なるカンボジア)」(youmeさん)③カンボジア人写真家とアメリカ人抽象画家による【相互作用のある作品】開催に至るまでのエピソード(1)
「CAMBO.DEAR (親愛なるカンボジア)」(youmeさん)③カンボジア人写真家とアメリカ人抽象画家による【相互作用のある作品】開催に至るまでのエピソード(1)
- 2002/8/10
- CAMBO DEAR(親愛なるカンボジア)(youmeさん), フォトギャラリー
第3回 Reciprocal Works カンボジア人写真家とアメリカ人抽象画家による [相互作用のある作品]開催に至るまでのエピソード(1)今年(2002年)の春、プノンペン市内のモニュメントギャラリーでカンボジア人フォトジャーナリスト、ヘング・シニス氏とミネソタ州出身のアメリカ人抽象画家モリー・マッキーニー氏が共同展”Reciprocal Works: Cambodiを開催した。地元写真家の個人的なアプローチによる展示は珍しいが、今回は更に抽象画家との共同展と言う事で注目を集め、8月に入り同展示がタイの外国人記者クラブでも開催されている。今回はタイの外国人記者クラブでの展示開催に至るまでのエピソードを交えて、この二方をご紹介したい。
3年来の付き合いになるこの写真家ヘング・シニス氏本人から開催を報せるメールが届いて、私は事のほか幸せな気持になった。と言うのも、彼の写真展をなんとかカンボジア国外で開催出来ないものかと、同志の友人と働きかけて来たからなのだが、なかなか日本での開催実現は難しく、先が見えず途方に暮れていた。 話しをする度に、「カンボジアにやってくるジャーナリストたちの様に、自分も外で活躍出来る様になりたい」と言い続けて来たシニス氏。話しを聞く度に、「確かにそうだよな。ある意味アンフェアーだよな…」と思い続けて来た私。 カンボジアの地元ではフリーランス・フォトジャーナリストとして活躍を続け、地元英字紙や国外の英字誌等でも多く写真を掲載している優秀な写真家であるシニス氏。それでも活動には限界がある。我々の様にエアチケットがなんなく買えて、高級カメラ機材を携え、行きたい所へ行き、撮りたいものが撮れるのとは訳が違う。 なんとかそんな彼の力になれないものかときっかけを探ってきた。 2001年春にはイギリス人の友人にシニス氏を紹介し、理解を示してくれた彼がイギリスでの写真展開催の企画で働きかけてくれる事になり、ちょっとずつ明るい兆しが見えてきた。 カンボジアでは機材が揃わないと言う現状もあり、今後の彼の活動を支えるのに大きな助けとなるであろうフィルムスキャナが、この友人の祖母から寄贈される事になった。 それから約1年。色んな人がスキャナ入手までに手を貸してくれた。 最終的に私がスキャナを預かり、プノンペンの彼の手に託したのはつい先日の話である。海外にいる人々に支えられているという事はシニス氏の大きな励みになっている。 同時進行で、日本の友人が数件の助成申請を試みてくれたが、いずれの結果も芳しくなく、やはり写真展開催は無理なのだろうかと、友人とメールでやりとりをする日々も続いていた。 そして、今年(2002年)に入ってから届いた地元プノンペンでの共同展開催の報せ。5月の末に展示が終了すると聞いて、それ以降、カンボジア以外で展示は出来ないものだろうかと考えた。 彼らの展示の模様については、画像や取上げられた記事が送られてきた。なんとか、この展示を1箇所だけで終らせたくないと思い、考えた末に思いついたのが、タイの外国人記者クラブだった。 外国人記者クラブでは、メコン圏の若き芸術家を支援する目的でも展示スペースを貸し出している事がある。 早速、Reciprocal Worksのコンセプトをキュレーターに送った。きっと理解を示してくれるだろうと返事を待った。すぐに「是非一度作品を見てみたい」と言う返事が届いた。 「開催が出来るかどうかは分からないけれど、もしか興味があったら話しをしに来てはどうだろうか」と、カンボジアにいる両人にメールで報せたのがこの4月だった。 ■文中の共同展についてのお知らせ。 Reciprocal Works ヘング・シニス(写真) モリー・マッキーニー(抽象画) ■8月1日~31日 ■タイ外国人記者クラブ Maneeya Center, Penthouse Floor 518/5 Ploenchit Rd. Bangkok *BTSチッドロム駅から連絡通路を使って行けます。
Reciprocal Worksの作品は、こちらでご覧頂けます。 (C)youme. 2002 All rights reserved. |