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隣接圏アジア・東南アジア島嶼部関連書籍(インドネシア) 第3回「インドネシアのこころ」(アリフィン・ベイ 著、奥 源造 編訳)
- 2024/11/20
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隣接圏アジア・東南アジア島嶼部関連書籍(インドネシア) 第3回「インドネシアのこころ」(アリフィン・ベイ 著、奥 源造 編訳)
「インドネシアのこころ」(アリフィン・ベイ 著、奥 源造 編訳、めこん、1975年5月発行)
<著者略歴> Dr. Arifin Bey (アリフィン・ベイ)<本書紹介・奉書発行当時> *(1925年~2010年)
1925年スマトラに生まれる。1944年日本に留学。1954-57年 ニューヨーク国連放送局勤務。1961年ジョージタウン大学大学院国際政治学科修士課程修了。1961~67年 ジャカルタの英字新聞インドネシアン・ヘラルドの編集長。1967年再来日し、インドネシア大使館参事官、Reda-Foundationの東京駐在員を経て、現在、筑波大学客員教授。インドネシア語で、『孫文から毛沢東まで』『イスラム法』などの著者がある。*2000年、逝去<編訳者略歴> 奥 源造(おく・げんぞう)<本書紹介・奉書発行当時> *(1920年~1987年12月)
1920年 広島県に生まれる。東京外国語学校(現東京外国語大学)卒。毎日新聞東京本社に入社。1944年 セレベス新聞社に出向。1962年 東南アジア移動特派員を経て、1965年 ジャカルタ支局長となる。9/30事件に続く動乱のインドネシア、東南アジアで取材。毎日新聞編集委員を経て、現在 日本大学(専任)、東京外国語大学講師。毎日新聞特別嘱託。著訳書に『インドネシア革命』(潮出版)、『米国への警鐘・ベトナム戦後』(大光社)、ボー・グエン・ザップ『人民戦争論』(新人物往来社)などがある。 *1987年12月、逝去
インドネシア人の精神的バックボーンとは何か、パンチャシラとは? 日本人とインドネシア人との比較など、書き下ろしのインドネシア人論。本書は、太平洋戦争迫る激動のマレー半島を舞台に、マレー独立のため闘った、快男児ハリマオの数奇に満ちた生涯を描く痛快冒険アクション。マレー語で虎を意味するハリマオは、太平洋戦争の開戦初期、日本陸軍の特務機関員として行動した谷豊の、マレー社会におけるニックネームで、マラリアでシンガポールで享年30歳の生涯を終えた谷豊(1911年~1942年3月17日)は、その後、映画や小説、テレビにマンガにと一世を風靡した、「マレーの虎・ハリマオ」のモデルとなる、実在の人物。ただ、本書はあくまで小説で、主人公の名前は谷豊と、事実と同じ名前で事実と近い生涯も描かれているが、事実と明らかに異なる点も多々あることは留意が必要。
25年、西スマトラ州パダンパンジャン生まれ。第2次大戦中、東南アジアの占領地から日本政府が招いた南方特別留学生として来日して広島で留学中、原爆に被爆した。筑波大、神田外語大、マレーシアのマラヤ大などの教授などを務め、約30年間、日本に滞在。91年、勲三等瑞宝章受章。著書に「インドネシアのこころ」など多数ある
目次
まえがき第1部 多様性のなかの統一
第1章 インドネシア・うるわしの国
インドネシアということば/ 民族と言語のるつぼ
第2章 文化の波が構成する歴史
インドネシア文化の歴史区分/ 前ヒンズー期/ ヒンズー・仏教期/ イスラムの影響/ 西欧の影響/ 日本の影響/ アメリカの影響/ 現在のインドネシア
第3章 慣習という名の文化遺産
アダット/ 母系社会のおきて/ アダットに追われる男たち/ ジャワ人の心の道/ カリマンタンの精霊信仰/ バリの死者への儀式/ 多様性の融和
第4章 ボロブドール・民族文化の栄光
その意味するもの/ その魅惑と無限の価値
第5章 伝統としての価値観
文化的遺産の特質/ 相互扶助の精神/ 宗教の波第2部 コンセンサスへの道
第1章 建国の哲学
パンチャシラの誕生/ ジャカルタ憲章/ パンチャシラの解釈
第2章 建国五原則の生い立ち
民族主義/ 民主主義と社会正義/ 神への信仰
第3章 エリートの誕生
三つの教育体系/