メコン圏を舞台とする小説 第61回「アヘン奪取作戦」(峨眉丸 稜 著)


「アヘン奪取作戦」(峨眉丸 稜 著、文華新書<日本文華社>、1983年10月発行)

<著者紹介> 峨眉丸 稜(がびまる・りょう)<本書著者略歴より、本書発行当時>
昭和17年(1942)愛知県生まれ。昭和40年(1965)慶応義塾大学法学部卒。大宅壮一マスコミ塾に学び、この時期を通じて草柳大蔵、扇谷正造、粕谷一希の諸氏の薫陶を受ける。主な著述に「華麗なる悪役マシュ将軍」(中央公論)をはじめ、ノンフィクションが多いが、最近は小説も書き出し「超戦闘機爆破」「アフリカ黄金作戦」(いずれも日本文華社刊)等がある。

本書「アヘン奪取作戦」は、第2次インドシナ戦争のラオス内戦・ベトナム戦争下の1970年・71年のラオスと南ベトナムを主な舞台とする蛾眉丸 稜 氏による書き下ろしの国際軍事アクション小説。気になる本書の著者・蛾眉丸 稜(がびまる・りょう)氏は、1983年発行の本書著者略歴紹介では、”昭和17年(1942)愛知県生まれ。昭和40年(1965)慶応義塾大学法学部卒。大宅壮一マスコミ塾に学び、この時期を通じて草柳大蔵、扇谷正造、粕谷一希の諸氏の薫陶を受ける。主な著述に「華麗なる悪役マシュ将軍」(中央公論)をはじめ、ノンフィクションが多いが、最近は小説も書き出し「超戦闘機爆破」「アフリカ黄金作戦」(いずれも日本文華社刊)等がある”と記されているが、本書を少し読み始めれば、軍事作戦、戦闘、武器・兵器、軍隊、特殊部隊、外人部隊、インドシナ、世界各地の紛争、アヘン・麻薬などに非常に詳しい人が著者ではないかと、すぐに気付くはず。本書の著者は、ノンフィクション『ザ・グリンベレー』で作家デビューし、1986年から作家・軍事ジャーナリストとして活躍していた1942年生まれの柘植久慶(つげ・ひさよし)氏に間違いなく、このことはどこにも公開されていないようでその理由は分からないが、本書は、柘植久慶名義で執筆活動をする前の作品だろう。

本書の著者と思われる柘植久慶氏の経歴は、1942年愛知県生まれで、慶応大学に入学して、大学1年生の夏休み(1961年)に、傭兵部隊に身を投じ、カタンガ傭兵隊の一員としてコンゴ動乱に参加。その後、フランス外人部隊の格闘技教官、ラオス王国政府軍の格闘技教官を経たのち、史上最強の戦闘集団といわれるアメリカ陸軍特殊部隊<グリンベレー>の大尉としてスカウトされ、インドシナを転戦する。このような希有な体験を生かし、作家、軍事ジャーナリストとして活躍、と長らく広まり、その後、経歴詐称の疑いで話題ともなったが、正確な経歴については分からないものの、作家として非常に面白い作品を数多く世に出している。本サイト(「メコンプラザ」)でも、グリーンベレー大尉の日本人が主人公で、主な舞台がインドシナ戦争時のベトナム、ラオスという国際冒険小説「グリーンベレーの挽歌」をはじめ、「インドシナ急行殺人事件」「前進か死か1【インドシナ】「麻薬ロードをゆく」「フランス外人部隊」と、柘植久慶 氏の著書の一部を紹介している。

本書「アヘン奪取作戦」の物語は、1970年3月、ラオス首都ビエンチャンから6kmほど離れた<KM6>と呼ばれているアメリカ人専用の居住区の一軒の家に集まった3人の男たちによる作戦会議の場面から始まる。集まった3人の男たちとは、ラオスでのCIAの総責任者・スミス監督官、ラオスでのアメリカ特殊部隊の将校でドイツ系のブッシェルバーガー大佐、ワシントン州シアトル出身の日系3世でアメリカ陸軍の特殊部隊所属でラオス勤務のヘンリ・ハヤカワ大尉の3人。ラオスのジャール平原が競合地域で無く明白にアメリカの敵の共産勢力の占領地域となり、重要な阿片の産地を失う羽目に追い込まれてしまい、大量の生阿片がハノイ経由で中国へ運ばれ、インドシナの共産勢力の中国からの兵器購入代金の支払い充当されることを阻止するために、共産勢力が厳重に守備するラオスのジャール平原の大量の生阿片を集積する地点から、6トンもの生阿片を奪取する阿片奪取作戦「オペレーション・オピウム」の作戦会議についての話合い。6トンもの生阿片を敵地から奪取し、どう運び出すか、その運搬手段も重要ながら、生阿片の集積地点には直接守備する兵力以外にも周辺に多数の敵兵力が配置されているので、敵兵力を少しでも阿片集積地から遠くへ引き離す周辺での陽動作戦(フェイント・オペレーション)の立案が話し合われる。

先発隊が阿片集積地の20マイルから25マイル程度離れた地点で、大いに暴れ回り、十分に敵兵力が先発隊に引きつけられたとき、集積地占領隊の本隊が、手薄になった集積地を一気に衝くという作戦だが、敵側が乗ってくるような、そんな餌になるもの、先発隊の行動に必然性をもたせるようなもの阿片の集積地をどう奇襲するか、どれだけの量の阿片を回収し脱出するかなどが検討準備され、5月から10月までは雨期による休戦期間でもあり作戦の準備もあり、アヘン奪取作戦の実行は翌年の1971年1月に予定される。アヘン集積地占領隊の本隊は、アメリカ陸軍特殊部隊のハヤカワ大尉が率いるが、陽動作戦の先発隊は、本書の主人公で、ラオス政府軍の教官に招かれていた日本人・西海土(さいかち)が率いることになる。ハヤカワ大尉は、ラオス政府のプーク首相の息子でラオス空軍大佐アンクラの主催するバーティで、東京で民間会社に勤務していたが、ラオス政府軍の教官にスカウトされた西海土を紹介される。西海土は、1961年の大学生の時に、コンゴ動乱でカタンガ傭兵隊に加わり、ルムンバ派とか国連軍と戦い、続いてその翌年、フランス外人部隊の教官を務めた経歴を持つが、慶応大学1年生の夏休み(1961年)に、傭兵部隊に身を投じ、カタンガ傭兵隊の一員としてコンゴ動乱に参加。その後、フランス外人部隊の格闘技教官、ラオス王国政府軍の格闘技教官を経たのち、アメリカ陸軍特殊部隊<グリンベレー>の大尉としてスカウトされ、インドシナを転戦と紹介される柘植久慶氏の経歴と重なる。

本書は全18章とエピローグからなる長篇小説で、第7章までの前半部は、1970年のラオス王国(1947年~1975年)が主舞台。この前半部では、アメリカCIAによる阿片奪取作戦の実行前の話で、まだ西海土が阿片奪取作戦のメンバーに加わる前で、ラオス政府軍の教官の仕事をしている期間。西海土は、ラオス政府軍の国防相から命じられてルアンプラバンの陸軍士官学校視察を命じられルアンプラバンに向かう時に、麻薬関係の取材をラオス国内で続けるドイツ人のフォト・ジャーナリストの友人フィッシュに偶然会ったことで、ラオスの麻薬②関わるグループから命を狙われることになる。前半の物語の舞台は、ラオス国内のビエンチャン、ルアンプラバン、フエサイ、サバナケット。フエサイの街では、”道を歩いていて気づくのは、出会う種族が雑多なことだ、ナムタが(ラオス政府軍によって)確保されていたころは、そこがラオスにおける人種の坩堝と言われてきた。ところが(1962年)ナムタ陥落後、その地を逃れた人びとがフエサイ周辺に移ってきていたため、驚くほど多彩な人種構成になっていた。”と記され、ここでも1962年のラオス北部のナムタ攻防戦に触れられている、

前半部では、コルシカ系のフレンチ・コネクションのギャング団の存在が大きく描かれている。コルシカ系のフレンチ・コネクションのギャング団は、大戦後にフランス軍の進駐と一緒にインドシナへ戻り勢力を広げていたが、アメリカ軍の本格進出に伴い壊滅の方向。本書登場のフレンチコネクションのボス・カレンツァーナは、外人部隊の軍曹でインドシナに戦後やって来たが、大戦前にマルセイユの暗黒街に関係していて当時の兄貴分にサイゴンで再会し、組織がヴィエンチャン進出するのに縄張りを任され麻薬と金塊の密輸で力を発揮していた男。本書の物語では、プーク首相(ラオス政府首相で王族)・アンクラ・プーク(ラオス政府首相の息子)とあるが、これは実在の王族で1962年から1975年の間も4度目のラオス王国首相を務めたスワンナ・プーマ(1901年~1984年)とその息子、マンカラ・スワンナ・プーマ(1938年~2025年)がモデルと思われる。

本書の第8章から第10章の中盤が、本書のヤマ場の一つで、まさに、本書のタイトル通りの、おおがかりな「アヘン奪取作戦」が展開される場面で、緻密な軍事作戦や壮絶な戦闘、アクションが繰り広げられる。ここでは、アメリカCIA側の作戦では、タイのウドン基地も関わるが、やはり重要な拠点となるのは、ラオス内戦時、アメリカCIAによって1962年に空軍前線基地として作られたロンチェン基地であり、本書ではメオ族と表記されているモン族(Hmong)部隊(ミャオ族、苗族)。本書では、ラオス政府の第2軍管区司令官が元フランス植民地軍のメオ族の軍曹出身のバン・タオ将軍の名前が登場するが、こちらも、実在のラオス王立軍の少数民族モン(Hmong)出身の将軍で、ベトナム戦争期にアメリカCIAと協力して秘密軍を率いたヴァン・パオ(Vang Pao)(1929年~2011年)がモデルと思われる。本書で主人公・西海土と協力して活躍する日系3世のアメリカ陸軍特殊部隊のハヤカワ大尉は、第二次世界大戦の最中に、シアトルで生まれ、幼児のころ、日本人収容所に一家揃って収容された体験を持つが、ウェストポイント陸軍士官学校に入学し、卒業後に第101空挺師団に配属され、1960年代末からインドシナでの特殊部隊の任務に当たっていた。ラオスでの任務は、メオ族の将兵を山岳部のロンチェン基地で訓練することだったが、他のメンバーには内緒で、CIAの阿片奪取作戦計画の立案に極秘で参画していた。

このアメリカCIAによるラオスのジャール平原での共産勢力が支配する阿片の集積地から阿片を奪取するという、綿密に計画された軍事作戦は犠牲を払いながらも、成功に終ったかと思いきや、思わぬどんでん返しがあり、何者かのグループにより、戦闘を交えずに見事な策略で、大量のアヘンが更に奪取されてしまう。本書の第11章から最後の第18章までの後半部は、物語が南ベトナムに舞台をうつし、アヘンの横取りのからくりや、それを主導したグループの正体が明かされていく。CIAがベトナム戦争時にラオスで秘密作戦を行うために設立した航空会社のエア・アメリカも一役絡んでいる。本書の後半部は、サイゴン市内を中心に、ダナン、フエ、ミトなど、南ベトナム各地が舞台となるが、ベトナム戦争時にアメリカ軍が活用したサイゴンより25km離れたビエンホア空軍基地も物語の展開では重要な場所となっている。また、本書後半部で、西海土が知り合い男女の関係に発展する、チョロンに住み華僑の時計商野娘で大学で史学を勉強している女子大学生グエン・チ・タイによるチョロンの歴史案内にも頁が割かれている。

ストーリーの主な展開時代
・1970年3月~1971年
ストーリーの主な展開場所
・<ラオス> ビエンチャン、ルアンプラバン、フエサイ、サバナケット、ジャール平原、ロンチェン基地
・<南ベトナム> サイゴン、ダナン、フエ、ミト、バンメトゥト、ビエンホア
・沖縄 ・<タイ>ウドン

目次
1. 作戦会議
2. パーティ
3. 軍事顧問
4. 王都への旅
5. 阿片精製王城
6. フレンチ・コネクション
7. 復習
8. 仕掛けられた罠
9. 陽動作戦
10.勝利なき戦い
11.墜落現場
12.堤岸(チョロン)の娘
13.阿片の行方
14.墓の原(プレーヌ・デ・トンボー)
15.裏切り
16.エア・アメリカの操縦士
17.曹長の館
18.大空の閃光
エピローグ

ストーリーの主な登場人物
・西海土(さいかち・たてお)
・ヘンリ・ハヤカワ大尉(ワシントン州シアトル出身日系3世でアメリカ陸軍の特殊部隊所属でラオス勤務)
・スミス監督官(ラオスでのCIAの総責任者で監督官の地位にある人物)
・ブッシェルバーガー(ラオスでのアメリカ特殊部隊の大佐でドイツ系)
・プーク首相(ラオス政府首相で王族)
・アンクラ・プーク(ラオス政府首相の息子でラオス空軍大佐。王族)
・スーミ・ニコン将軍(ラオス政府の副首相兼国防相)
・ニコン将軍夫人
・アンリ(西海土が外人部隊に知り合ったフランス人の友人で東京在住)
・フォン(ニコン将軍夫人の紹介で西海土の小間使いのラオスの娘で父親はラオス政府の軍人で戦死)
・スプラクーン(ラオス政府軍の中尉。タイ人とラオス人の混血でアメリカ留学経験あり)
・ヴィエンチャンのホテル・ランサンのバーのバーテンダー
・ル・ヴァン(ラオス在住の情報屋。元外
人部隊将校)
・ローゼンタール(ヴィエンチャン在住の阿片の仲買人で偽名のドイツ人。元外人部隊でインドシナに定着)
・バン・タオ将軍(ラオス政府の第2軍管区司令官。元フランス植民地軍のメオ族の軍曹)
・トン・ニコン将軍(ラオス政府の第1軍管区司令官)
・ラツオコーン将軍(黄金の三角地帯で勢力を固めた将軍)
・ヨアヒム・フィッシュ(ドイツ人のフォト・ジャーナリスト。西海土の友人で28歳)
・ラオス政府軍のルアンプラバン勤務の大尉
・ルアンプラバンのラオス陸軍士官学校の校長の大佐
・アドルフ・ドーラン(ルアンプラバンのホテル・バンガローの持ち主)
・フィリップ・ルロワ(ルアンプラバン在住のリセの教師。言語学の研究者)
・アンヌ=マリ(フィリップ・ルロワの妻でアルザス地方出身のフランス女性)
・フォンの妹(ルアンパバーン在住)
・李(フエサイの阿片の仲買人で雑貨店「寮緬公司」中国人経営者)
・藍(フエサイの阿片の精製工場の責任者で香港から呼ばれてきた中国人。元国民政府軍の将校)
・カプ・コウ(フィッシュがフエサイでチャーターした車の運転手でラオ族の中年男)
・フォンのリセ時代の友人で、ラオス王国航空のスチュワーデスをしている娘
・カレンツァーナ(フレンチ・コネクションのコルシカ人の大親分)
・ボニファシオ(フレンチ・コネクションの兄貴分幹部でクラブ・バトンルージュの経営にあたるコルシカ人)
・ゴロ(フレンチ・コネクションの幹部でクラブ・バトンルージュの経営にあたるコルシカ人)
・ペトルシ(フレンチ・コネクションの組織の経営する倶楽部・バトンルージュの幹部のコルシカ人運転手)
・ガルニエ(ヴィエンチャンのフランス大使館員)
・西海土のヴィエンチャンの家の女中の13歳の少女
・ファチャイ大尉(ラオス警察軍)
・ジョーンズ大佐(沖縄に司令部を置くアメリカ第1特殊部隊)
・グリーン中尉(西海土を指揮官とするアメリカ特殊部隊Aチームの副官)
・サットン中尉(アメリカ特殊部隊の白人の中尉で、ハヤカワ大尉の隊)
・フランソワーズ(ドーランの隠れた愛人で中年のフランス人女性)
・グエン・ヴァン・ドン(ヴィエンチャンの北ベトナム大使館の一等書記官)
・チャン・フー・ドク(ジャール平原南方②展開中の北ベトナム正規軍の連隊本部の本部長)
・フィン・タン・タイ(ジャール平原南方②展開中の北ベトナム正規軍の連隊本部の連隊付政治委員)
・ファン・ヴァン・クン(北ベトナム正規軍のハノイ大学を卒業して2年足らずの若い小隊長)
・ゴー・ナム・チュン(阿片集積地に駐屯していた北ベトナム軍の中隊の中隊長でホンゲイ出身)
・ボー・クァン・ミン(阿片集積地に残された北ベトナム軍の一個小隊の小隊長)
・キング軍曹(アメリカ特殊部隊の無線担当)
・ゴク・タオ大尉(アメリカ特殊部隊でメオ族ゲリラを指揮)
・ハーゲン軍曹(アメリカ特殊部隊)
・レ・チャン政治将校(北ベトナム軍の大隊本部でホンゲイ出身)
・ウィリアムズ軍曹(アメリカ特殊部隊)
・ハリソン軍曹(アメリカ特殊部隊)
・クレイグ曹長(アメリカ特殊部隊)
・ジョンソン大尉(アメリカ特殊部隊のスカイレーダー機の操縦士)
・スワンソン中尉(アメリカ軍兵士で、ウドン基地からサイゴンのフェアチャイルドC119輸送機の機長)
・ドノヴァン曹長(在サイゴンのアメリカ援助軍司令部の曹長で、サイゴン3区に大きな邸宅を持つ)
・マジェスティク・ホテルの支配人
・モア中佐(在サイゴンのアメリカ大使館の駐在武官)
・バクスター中尉(エアアメリカ機の墜落現場を調べに行ったアメリカ軍の将校)
・ヴェトナム援助軍司令部の軍曹
・グエン・チ・タイ(チョロンに住む大学で史学を勉強している女子大学生)
・グエン・チ・タイの両親(華僑の時計商)
・ド・カオ・バン将軍(南ベトナムの第1軍団司令官)
・プレストン中尉(ダナンで西海土を案内するアメリカ軍将校)
・ブラウン大尉(ダナン空港の航空管制担当のアメリカ軍将校)
・ホー(グエン・チ・タイの親類のフエの料理店の主人)と家族
・ヤン・マクラスキー(エア・アメリカの副操縦士で42歳のポーランド系の元アメリカ空軍所属)
・ミハイル・クレメン(エア・アメリカの操縦士でハンガリア系)
・ドン(グエン・チ・タイの母の弟で、ミトで薬局を経営)
・サンディ大佐(ヴェトナム援助軍司令部)
・ハー・スワン・ラン少佐(南ヴェトナム軍憲兵隊)
・ヴィン(サイゴン1区のレストラン・クラブのホステスで中国人との混血)
・チャン(グエン・チ・タイの親類と称する小柄な男で、ヴェトコンの中堅幹部)
・カフェテラスで外人男性客を捜す3人組の若い女性の街娼で1人はカンボジア娘
・エアアメリカ正副操縦士の隠れ家のベトナム人の家政婦
・ゴ・ロイ・コク少尉(南ベトナム軍憲兵隊)
・ウェルズ軍曹(在サイゴンの援助軍司令部で、チョロンに詳しい、ベトナム語の上手な白人軍人)
・アメリカ軍の憲兵隊の軍曹
・アメリカのベル社の技師と称する男
・ビエンホア基地の空港警備隊司令部の大尉
・ビエンホア基地の整備中隊の大尉

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